ヨーロッパの東側に位置するポーランド。
その北方バルト海に近い街「グダニスク」に位置するメイワンズ。
1982年に創業し、2022年には40周年を迎えた長い歴史のあるブランドです。
コロナ前の35周年時にはアニバーサリーイベントが開催され、工房を訪問させていただきましたが、広い工場敷地にはNCなどの大型機械も複数備え、少数精鋭の技術者たちが腕を奮っています。
厳選された沢山の木材や、創業時から研究開発していたピックアップのサンプルなども飾ってあり「楽器づくり」に対する強いこだわりと熱意を感じました。
ちなみにバルト海の水は結構しょっぱかったです。
さて「Jabba」はトラディショナルな「J」タイプのベースにインスパイアされつつ、ロックからジャズまで幅広い演奏をサポート出来るモデルです。
日本市場にMayonesが出回り始めた当初はJabbaよりも、Warwick やSPECTORなどに近い印象の「Patriot」、「Comodous」、「Caledonius」などのスルーネックでモダンなデザインをしたモデルの方に注目が集まっていましたが、ジャコの再来と呼ばれ、とんでもないフィンガーワークでベース界に衝撃を与えた「アドリアン•フェロー」がJabbaを使い始めた辺りから、一気に人気が伸びましたね。
余談ですが、私は学生当時に渋谷店(グランディベース東京などの名前が付く前)で企画されたアドリアンのイベントを見に来ました。
アドリアンはKen Smith BurnerシリーズとMayones Jabbaシリーズでシグネチャーモデルを出していますが、色々なライブ映像を見ていると「誰かのバックで弾く時=スタジオミュージシャン的な立ち位置ではMayones」、「自分のリーダーバンド=ソロイスト、メロディ奏者」の時はKen Smithと使い分けているようにも見受けられますので、その点からもアンサンブルの中でのJabbaの使いやすさが見て取れますね。
海外メーカーのオーダー時には、こちらが理想とするバランスの良い杢目の材が当たらない事も多いため、当店オーダー分のいくつかのモデルでは「マスターグレード」のトップ材を指定し、最上級で最高に納得出来る仕上がりとなりました。
モデル毎に仕様も少しずつ変えてますので、是非弾き比べの上、「ツボ」に刺さった1本をお選びください。