TBタイプインスパイアの「D-Roc」!
この形を見てパッと「アレの影響受けてるね!」と気付く方は良い感じに楽器沼のホトリまで来てますね。
本モデルは発表時と形状が変わっており、初登場から最初の1〜2年は「D-Bird」というモデルでした。
D-Birdが発表されたのは2016年で、本モデルの発売と合わせて当店で記念すべきDingwallの国内初イベントを行いました。
ちなみにYouTubeで検索するとイベント時のD-Bird試奏動画も出てきますよ。
このモデルは構想から発売まで5年以上の時間をかけており、ただのインスパイアで作るのではなく、今やDingwallのアイデンティティの一つであるファンドフレット(斜めフレット)を取り入れながら元々のデザイン性を損なわず、そして現代の幅広い音楽ジャンルに適応出来るように沢山のアーティストからの意見やアイデアを吸収し反映させるために、並々ならぬ時間をかけて生み出されました。
その後、さらに仕様をリファインして現在の「D-Roc」へ。
現在のD-RocはCC/NGと同様にアジアで生産を行った後にカナダでセットアップをするStandardと、生産含め全てカナダで行うCustomの2モデルが存在します。
Dingwallと言えばアクティブプリアンプを内蔵し幅広いサウンドメイクを可能にしているイメージが強いと思いますが、本モデルは「パッシブのみ」です。
それはなぜか。
ツマミの数が増えるとボディデザインに影響を及ぼすからです。
インスパイア元となったTBタイプは3つのツマミなのでそこを尊重。
その代わりに本モデルではPU3基全てを鳴らせる配線になっているのでパワー不足は皆無。
この仕様で5弦が選べたり、ヘッド落ちしないという点はTBタイプ好きにもハマっていただける点だと思います。
また、アーティストモデルのD-Roc Hellboyは歪み回路が搭載されたため4つノブだったり、2024年のギターサミット(ドイツの楽器博)では、ボディトップの段差を無くして化粧板となるトップ材を貼り合わせたモデルも登場したので、もしかしたらベース/トレブルの2EQや、2連ポッドにして搭載するなどの進化はあるかもしれませんね。
木材のオプションも他モデルに比べて少ないので、ボディをアッシュやアルダーなどで作ってみたいものです。