「クラシックでモダン」そんなコンセプトでオーダーしました。
アルダーボディにメイプルネックという定番の木材構成に、フレイム杢が浮かぶマニルカラ指板。
メイプルネックはバーズ・アイ杢が出ている材を使用してますが、こういった選択肢(木材ストック)があるのもSagoの強みです。
肝心の指板ですが、マニルカラってなんぞやと思いますよね。
こちらはフローリングやウッドデッキ、階段の踏板にも使われるハードウッドで、強度が必要な場所に使われている実績のある木材です。加工後の狂いも出にくく安定しているので指板に相性抜群。
Sagoでは木材問屋さんとの付き合いも深いので、「これまでのギターやベースの歴史では楽器に使われてこなかった。けど実は相性の良い木材」を紹介してもらっては、実際に加工を施してサンプル機に取り付け、「鳴り方」や「強度」などを検証して合格した木材をオーダーの選択肢に追加しています。
こういった地道な作業の元、将来的にはニュースタンダードとなる木材の組み合わせが誕生するかもしれませんね。
既にアッシュやキルトメイプル、エボニーなどは特定の材(軽さや杢目のグレード、色味)に人気が集中し、世界的にどんどん少なくなっており、それに応じて価格も高騰し続けています。
Fender USAのレギュラーラインでアッシュを使わなくなったのもそういった影響もありますね。(※カスタムショップ製や限定品ではアッシュを使う場合もあります)
歴史の中の音を目指すのならば、それと同じ素材を使うのは必要な選択肢かもしれませんが、個々のプレイヤー(バンド)にとっての「良い音」を目指すのならば、新しい材の組み合わせを模索してるのも楽しいですよ。
マニルカラの比重(ざっくり言うと硬さ)はエボニーに近く、黒系で引き締まったデザインにするならエボニー、茶色系でトラディショナルなデザインにするならマニルカラという選び方もアリですね。
ピックアップは音に太さの出るソープバーサイズのシングルコイルで、アクティブ回路も搭載。
一般的なシングルコイル搭載のJタイプよりも太く、立ち上がりの良いサウンドで、動画のような休符やゴーストノートを入れながらのフレージングや、16ビートで刻んだり、歪ませたりしてもグッドです。
「トラディショナルな見た目で、音にパンチがあるオススメの5弦ありますか?」と聞かれたらこちらをお持ちするでしょう。
そんなアナタに是非。