小村 拓摩

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プレミアムベース大阪

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プレミアムベース大阪、小村です。

先日、マルコンと向き合ってみたところ(まだ買ってません)ですが…今回も定番と向き合ってみようと思います。
はい、サンズアンプです。(…ところで皆、何て呼んでます?サンズ?それともベードラ?)

これは恐らくですが…マルコンよりも歴史長いです。
ということで書き始めますが、ラックモデルや派生した兄弟モデルも含めると膨大になってしまうので…今回はストンプのSANSAMPに的を絞ります。
絞った上で…めっちゃ長いです。多分僕のレビューで過去一。覚悟して最後まで見てください。

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まずは1989年。SANSAMPが誕生します。(ちなみにこのモデルは…後に「SANSAMP Classic」として復刻されます。)
そこから4年後の1992年…言うならば「ベードラ」の先祖にあたる「SANSAMP Bass DI」が誕生。
この2機種が礎になってるんですね~。
ちなみに前者はカート・コバーンの愛用、そして後者はCOCOBATのTAKE-SHITさんが愛用していますね。
(実は…SANSAMP Bass DIは僕も持ってます。コレも細かな仕様違いがあるっぽいんですけど、小村所有機はファンタムパワー無し/電池駆動のみの物です。)

Bass DI、音は良い具合の荒々しさがあって、ライン環境の硬いところを見事に狙える。
そしてSANSAMPの大きな魅力である「小さな箱から大型真空管アンプの質感/サウンドが得られる」という所も健在なのですが…画像をご覧の通り、筐体にノブが一切無く、内部のトリマーポットで全ての音を調整する、という仕組みです。
これが恐ろしく使い辛い(汗)しかもXLRアウトしかないので繋ぎながら調整するのに凄く気を使っちゃうと(汗)

そんな声を受けたのか受けてないのか…1994年に誕生したのが、ミドルが付いていない頃の「Bass Driver DI」です。正式名称じゃないけど「V1」っていうとイメージし易いかな?
小村はコレも持ってます。(人生で2台目に買ったプリアンプです。)
ご覧の通りです。ノブが全て筐体に付いたので格段に弄りやすくなりました。
加えて機能も強化され、「Treble」「Bass」の2バンドEQが搭載されました。
DIとしての機能はそのままに、アンプシミュレーター/プリアンプとしての機能を一層追求した、という感じでしょう。
ちなみにコレも仕様違いがいくつかありまして、グランドリフトスイッチのみが付いていた前期と、アウトプット/XLRアウトにそれぞれ「LINE/INSTレベル切り替えスイッチ」が追加搭載された後期の2種類。(小村が持っているのは後期です。ちなみに機能以外でも微妙な違いがありますが割愛します。)

そしてその後2005年に3チャンネル仕様のProgrammable、2008年に3チャンネル+A/Bバンクとエフェクトループを搭載したBass Driver Deluxeといった多機能モデルも誕生します。

V1誕生からここまで14年…なんと基本設計がそのまんまです。
本当に完成度が高かったんだなぁと改めて感じます。
今ほど種類が多くなかったにせよ、定番としてずっと愛される理由はここだと思います。

そして転機は2013年…そんなベードラに日本限定モデル発売の報が届きました。
ちょうどウチの店が出来た時でしたし、僕も入社前からV1は私物で持っていたので、このアナウンスには心躍ったのを思い出します。
そんな日本限定モデルですが、多様化する音楽ジャンルへの適応として「ローB弦対応」というアプローチを採りました…今や懐かしの「Bass Driver DI-LB」です。
ローBがしっかり鳴る…というよりは「サンズアンプとして再生できる低域の裾野を広げる」ことでローBやダウンチューニングに対応させた、というイメージですかね。
ちょっとレンジの広がった音は従来のサンズアンプに無かったのでかなり新鮮でしたね。

そして時を同じく…イケベ限定「赤サンズ」の初代も登場しました。
初代赤マルコンもそうですが、もうそんなに経つんや…ヤバいな~。
(今思うと…持っとけば良かったな~。)

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すいません、まさか先祖~V1でこんな膨大な事になるとは思いませんでした(汗)
じゃあ皆さんお待ちかね、当記事の主役、行きます。
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不動の地位を築いたサンズアンプですが、2016年…V2に生まれ変わるとの報が。
BASS DIから数えると24年に渡って一貫性を持ってきたモデルが更に進化…当時、スタッフ全員で驚き散らかしたのも懐かしいですね~。

完全なモデルチェンジではなく「進化」だったので基本機能はそのままですが、大きなトピックスとして…24年越しに「MID」が付きました。
「LB」の登場とヒットは恐らくTECH21としてもセンセーショナルだったんでしょうね。
多様化する音楽ジャンルにここへ来て急接近しました。
MIDの追加と同じく、500Hz/1KHzから選べるミドルの周波数帯選択、そして40Hz/80Hzから選べるベースの周波数帯選択も装備されました。
ミドルは分かるとして、ベースに切替を付けたのは…「LB」で得たノウハウが活きている印象を感じます。
そして…この「V2」ではイケベ限定「赤サンズ」の2代目ももちろんありますが、Luna SeaのJさんとコラボレーションした「BASS DRIVER DI-J」、the GazettEのREITAさんとコラボレーションした「BASS DRIVER DI-HEAVINESS」、そしてつい最近の即完売も記憶に新しい「BASS DRIVER DI V2 30th Anniversary Model」と、限定モデルも多くリリースされました。

幅広い音楽へ対応したのはもちろん「MID無いのがな~」とか、元来がアンプシミュレーターという性質上「"その音"になっちゃうのがな~」というネガティブなポイントもクリアして、一層多くのプレイヤーが手に出来る進化をしたなぁと思います。
("礎"があったので定着も早かったですが、V2ももう登場して8年経つんか…)
そしてこのMID搭載によって…具体名は敢えて書きませんが「ベースプリアンプ2大巨頭の片方」と機能が揃いました。
じゃあ皆何で選んでいるのか…値段ももちろんありますが、音と言う点に着目すると「歪みの質感」で選んでいる印象です。

ちなみに僕は…V2は出た時に「買い替える」という考えが無かったので、実はまだ持ってません。30周年モデルが出た時に「この機会にV2買おうかな~どうしよかな~」と思っていたんですが…そんな隙が一切無かったのは皆さんもご存知かと…。)

ベースエフェクターというカテゴリで屈指のロングセラーモデル。
プリアンプとして「音作りの核」にしている人だったり、エフェクターとして「音の彩」に使っている人、レック用の「アンプシミュレーター/DI」として使っている人…プレイヤー目線/エンジニア目線で見てもこれだけ用途があるので…きっと皆さんもいろんな場所や媒体、人を通じて「その音」は耳にしているはずです。
そのくらいの、息の長~~い定番なので、この先もずっと…プレイヤーや楽器にとって「バディ」とか「伴侶」とか、それくらい深い部分で繋がる存在になるんだろうな。

まだ持ってない人はこの機会にどうぞ。
そして持ってるけど使ってないっていう人、たまには箱から出して繋いでみてはどうでしょう?
結構気づきも得られますよ。

2024/11/04 プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー

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