ハートマンヴィンテージギターズの吉野“ジャスミン”です。
最近めっきり寒くなってきましたね。結局、お気に入りのジージャンは数えるほどしか着られなかった気がします。とはいえ今年の東京は暖冬らしいですから、そんなに厚着することはないかな。え?いや着膨れじゃないです…自前です……
【YAMAHA SG-30 mid70's CherryRed】
カタログ初登場は1973年頃でしょうか。なんか見たことある気がするヤマハSG、でもどこか違うヤツです。Sシリーズ(発売後すぐに"SG"に)、ブルージーンズカスタム(他グレードなど)、「なすび」、「だるま」ときて、ついに到達したダブルカッタウェイモデルの始祖がこのSG-30(およびSG-35)ですから、ヤマハ・エレキギター史における大変重要なファクターとなる歴史的名器と言えるわけです。
このあとマイナーチェンジとモデルチェンジを経て、わずか1年後にはかの有名な「ブッダ」の基となるSG-175が登場。ヤマハSGはひとつの完成を見ます。…と思った矢先、それから約1年半後にはヴィンテージ史上でも高い評価を受けるSG-2000が登場。開発スピードが異常なんだよなぁ……
細かいことはさておき。まだ「だるま」の面影を残すちいこいマホガニーボディは非常にキュートで、「ロックなんですケド?😅」感の強い今日のSGとは違った印象を受けますね。
この手の普及価格帯特有のデタッチャブルジョイント、ピックガード一体型のピックアップリング、装飾のないシンプルなデザイン。伝統の「ダブルカッタウェイSG」でありながら、どこかビザール感漂うこのルックスがたまらんのじゃい。
一部パーツ交換や外観ダメージなどはあるものの、オリジナルピックアップ「#1157F」他、パーツ類のオリジナル度が高いのは嬉しいですね。
SGコレクターはもちろん、人とは違うギターがほしい!という方にもオススメの一本。ぜひ店頭でお試しください!