ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"です。
東京都におけるひとりあたりのお餅の年間消費量は平均2867グラムらしいのですが、今年すでに某切り餅(ひとつ約50グラム)を20個くらい食べてる気がするので35%くらい消費したことになります。このままのペースだと5000グラムくらいいっちゃいそうなんですけど…
【Ibanez AR-105 '82 Antique Violin】
アイバニーズ/イバニーズは国産ギターを紹介する上で避けては通れませんね。
1970年代前半頃、国外で展開されていた4桁型番のThe Artist Seriesを逆輸入する形で1979年頃に日本デビューする「AR」シリーズ。美しいアーチやオリジナルのハードウェア類、ピックアップなどの評価が高く、当時はアーティストモデルもラインナップされていました。現在もこの伝統のスタイルは廃れることなく、現行品はもちろんオールドも衰え知らずの人気を誇ります。
こちらのAR-105はバール・マホガニーをトップに配し、他のARモデルとはまた違った雰囲気です。通常フレイム・メイプルあるいはメイプルトップのARモデルの内、「下一桁が5」のモデルはバール・マホガニートップが採用されています。(ただしAR-1505はスプルーストップ。なぜ?)カラーは「アンティークヴァイオリン」、メラメラとした木目との相性もよくお上品に見えます。確かAR-300以上のグレードにはブリッジ下にサスティーンブロックが仕込まれていましたが、一応下位機種ということでそこはオミット。しかし重量約4.7kgと軽量化されているわけではなく…この時期のギターは重いのが多いですねぇ…とはいえ同時期のG社LPも同じようなものなので気にすることもないでしょう。ピックアップは上位機種と同じ「Super58」で、トライ・サウンドはオミット。太さ、艶感、音抜けにこだわったというIbanezを代表するハムバッカーです。いや〜3点マウントのハムバッカーは時代を感じますねぇ…角度調整できていいと思うんですけど、全然流行りませんでしたね。
傷や打痕もそこまで多くないですし、バインディングのダメージも最小限。オリジナル度高めですり合わせ調整済みで演奏性はグッド。コンディションの良いARをお探しの方にオススメです。