ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
暖かくなったと思ったら寒くなり、雪が降ったり雨が降ったり。身体に堪える気候が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。今日の渋谷は突風&突風。スリムな私は危うく飛ばされるとこでした。
【YAMAHA SB-5A '66 CandyBlue】
ビザール好きなら誰もが知る「ブルージーンズ・カスタム」のベースバージョンです。厳密にはブルージーンズ・カスタムの下位グレード「SG-5A」のベースバージョン、になるんですかね。
ブルージーンズ・カスタムのプロトタイプが完成したのが1965年の11月頃。T社、M社のギターと並んで同年末公開の大ヒット映画に登場したのはこのプロトタイプでした。映画への登場で一躍人気モデルとなったブルージーンズ・カスタムですが、当時の大学初任給が2万円ちょっとのところ、市販モデルSG-7(A)の定価はなんと92,000円。プロ愛用の高級ギターとしてギターキッズたちの憧れの的でした。
その後、コスパモデルのSG-5(A)やベースモデルのSB-7A、5Aなどリリースされ、ヤマハの看板モデルとして大ヒットしました。
この個体は交換、修理歴の多い歴戦を感じさせる一本。チューナーやブリッジ交換(BADASS BASS II)の恩恵でピッチも安定していていい感じ。バダスの影響でちょっと弦高が高いのが難点(?)ですが、そもそもそんなに攻めるベースではないですからね。ゴム毬よろしく弾む低音、意外にもかっちりとしたミドル帯がいかにもヤマハ!といった感じで、期待通りのサウンドです。
復刻やSBVもいいですが、オリジナルはやっぱりいいですよ。