ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
横から見ると少し足が長く見える気がすると言われましたので、本日はこのアングルから失礼致します。
あんま変わらん!!
【YAMAHA SG-2000 '98 Black】
またSGですかぁ?ちょっとSG擦りすぎじゃない?しょうがないじゃん、好きなんだもの…
というわけで来ましたSG-2000。現代SGの基礎となったのは1973年頃発売のSG-30/35およびその翌年発売のSG-175(通称"ブッダ"の素体としても知られています。)というのは以前書いた通りですが、さらにその2年弱後に誕生したこのSG-2000こそ、YAMAHA SGの集大成。1966年頃のSGシリーズ誕生から足掛け10年、ついに完成へと至るわけです。
今回入荷は近年もの、といっても1998年はもう26年前ですからね。吉野2歳の頃。そりゃこんな髭面にもなろうて。
マテリアル他、スペックは当時と変わらず。完成されたプロダクトに余計な味付けは不要であり、SG-2000はSG-2000であることが最も美しいのです…あ、発売直後にヘッドサイズが変わりますね。あと1980年代からはスピネックス・ピックアップが採用されます。初期にテールピースの位置も変わりますし、この個体含め近年ものはバイサウンド搭載……すみません、色々変わってました。まあいいじゃないですか。素晴らしいギターであることには変わりありませんしね。
この個体は過去に修理歴があり、ボディバック、中心あたりからエンドピンのあたりまで大きな傷跡が残っています。おそらくTクロスメイプル構造によるメイプル材とマホガニー材の貼り合わせの部分に、なんらかの理由で剥離が生じたものと考えられます。現在は修正されており、ボンドなどで接着したものと思われますが、正直なところあまり綺麗な仕上がりではありません。塗装や傷埋めなど、購入後の改修のご相談も承っておりますので、傷が理由で尻込みしてしまっている方はお気軽にお問い合わせください。