ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
ここ最近一気に寒くなりましたので、数日前に軽く衣替えを敢行しました。驚くことに去年は着られたシャツのうち2割程度がサイズアウトしており、泣く泣く処分。このままいくとあと5年もすれば着られる服はなくなり、渋谷の街を全裸で徘徊する異常者になってしまいますが、まあいいか。それもまた人生ということです。
【YAMAHA SG-800S '82 Metallic Blue】
青い!これよこれ、ヤマハSGに求める8割はブルー系カラーといっても過言ではない。過言ではあるな。
これは「メタリックブルー」というカラー名で、その名の通り細かいフレークの入ったメタメタしたブルーです。ヤマハSGといえば青のイメージがある方も多いかと思いますが、"あの"紫がかった深みのある青やアルファベットとパームツリーがポコポコ描かれた青とは少し違った色味で、もう少し明るい印象です。それでもSG-800Sの中では無類の人気を誇るカラーであることは疑いようもなく、クリームホワイトのピックガードが欠品している個体が多いのがその証左と言えるでしょう。いやホント、欠品多いんですよ。800Sに限った話ではないですが、ピックガードレスのSGというのはそれだけファンにとってのアイコンなのでしょうね。
グレードとしては当時の最廉価モデルに位置付けられ、ポジションマークがドットだったりテールピースのエングレービングがオミットされていたりしますが、SGシリーズとしてはシンプルにまとまったルックスが逆に格好よく見えますね。実際、ウチでも800Sはかなり人気で、カラーによってはSG-1000と並ぶ価格帯になることも珍しくないのですがま~よく売れるんです。ピックアップリングがクリームホワイトで、オープンタイプかつこちらもクリームホワイトのピックアップ、ピックガードを外せば……長年盗難か紛失したと思われており、十数年前に発見されたあの個体にそっくりです。パーツ類の構成も人気のポイントなのでしょう。
やっぱさ、グレードとか値段とかじゃないんですよね。どんなもんでも良いものは良い。物事の本質を見極められる大人になりたいものです。