ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
先日、お風呂あがりに体重を計ったところ年始から3kg減っていました。やったね。まわりは誰も信じてくれません…
【GRECO PE-480 early70's Walnut 】
グレコ。アメリカの「Goya」にルーツを持つブランドというのは以前ご紹介しましたね。富士弦楽器製造、神田商会の技術と情熱、そして果敢にもOEM元のブランド名を勝手に国内流通させるという思い切りの良さが生んだ実にロックなブランドです。
そんなグレコ。グレコといえばなんでしょう。やっぱり初のオリジナルモデル「MR」シリーズでしょうか?それとも「ミラージュ」こと「M」シリーズ(現:GM)でしょうか?いやいや!オリジナルモデルも当然いいですが、(日本国内における)グレコ黎明期を支え、国内外にその名を轟かせたのは良質なコピーモデル!それもG社モデルは飛びぬけて高い人気を誇り、本家でもなかなかお目にかかることのないニッチなモデルまで製造していました。(コピーの是非はおいといて…)
で、今回ご紹介するのがPE-480、LPプロフェッショナルのコピーモデルです。正気か?
本家との違いというか、共通点はぱっと見くらいなものでかなり独自色の強いものになっています。まずデタッチャブルジョイントですし、ホロウボディですし。プロフェッショナルをプロフェッショナルたらしめているローインピーダンスピックアップやサーキットの類も全然違います。当時の日本の楽器メーカーにアレを作る技術は…まぁ、ないでしょうね。
PE-480は1972年頃のカタログから掲載されていたはずですが、数年後にはPE-520と改められます。勉強不足で大変恐縮ですが、520との相違点はわかりません。特に何か変わった様子もありませんし、おそらく価格改定によるものではないかと予想していますが…。この時期は年式を確定できる要素がほとんどないため、この個体も便宜上PE-480としています。
カタログといえば、PE-520の頃のネック材は「カエデ」と書いてあるんですよね。メイプルと書かない理由があったのか、我々の考えるメイプルとは違うのか、はたまたメイプルってカエデでしょ?くらいの感じなのか……
好きだわぁ、そういうの。