ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。

ギリギリ見えていないことを祈りますが、ジーンズにファットボーイ特有の股擦れが大量発生しています。布用接着剤で裏から古いデニム生地を貼るとお手軽に修理できるのでオススメです。

【GRECO GOB-700DST '78】

この前もやらなかった?やりました。

以前ご紹介したGOB-700は「後期型」ですが、今回ご紹介するのは「前期型」です。さすがに全く同じのは出しませんよ。

細かいことは割愛して、今回は前期型と後期型を見比べていきましょうか。

ロゴはカラーで変わるだけなので飛ばします。

ナットは前期型ではボーンとブラスのコンビネーションナットですが、後期型になると一般的なボーンナットになります。これが意味するところは…分かりませんが、多分コスト削減ですね。ついでにヘッド裏のモデル名が入ったプレートもなくなりました。

ピックアップいきましょうか。カタログ表記では前期後期ともに「PU-3B」となっておりますが、一応1979年のカタログでは「従来のピックアップをさらにグレードアップ」とあります。何が違うのかはよくわかりませんが、カバーが白からブラウン(チョコレートカバー)に変更されているのはわかります。

続いてボディ/ネック。前期型GOB-700はスルーネック、後期型になるとスルーネックを装ったセットネックになりました。この時期のグレコはスルーネックを独自にスピードウェイネックと呼び、トラスロッドカバーも刻印入りの専用のものでした。後期型700は当然そこも変更され、同じ形の黒になるんですが…この個体のようにスピードウェイ刻印入りのものがついている個体もままあります。パーツが余っていたと取るか「やってる」と取るかはお任せします。

最後にブリッジです。前期型のブリッジはセパレート(分離)タイプで、さらにテールピースにあたる部分も各弦ごとに独立。ボディ裏から六角で止めてあり、これを回すことで高さ=テンション感を個別に調整できます。対して後期型は大型の一体型。前期型のギミックが好きな私としてはムムって感じですが、弦交換が容易な点とオクターブ調整の可変幅が広がり、実用性の面で後期型に軍配が上がります。

大まかな違いはこんなところでしょうか。こう並べてみるとなかなか面白いですね。そうでもない?そう…

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