ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
「もうちょっと笑って写真撮れば?」と言われましても。そんなに笑えてませんかね?
笑えてないわ。はい!じゃあ笑顔の練習!
【YAMAHA SA Series SA-2000S '80 AS & SA-2500 '83 AS】
SGばっかじゃ飽きますからね。たまにはSAいってみましょう。
SAシリーズ…セミアコースティックシリーズ?いいえ、「Super Axe」シリーズです!G社に同名のギターがありますが、特に関係はありません。
SAシリーズ自体は1967年頃に初めてラインナップされますが、その頃のモデルはセンターブロックのないホロウボディ構造でした。ここから幾度かのモデルチェンジがありますので、このモデルは便器上旧SAとします。この旧SAは1972年頃まで続き、1973年頃にモデルチェンジ。構造は現代SAに近く、シェイプは旧SAに近い過渡期SAとでも言いましょうか。過渡期SAの最上位機種SA-90はセンターブロックありの構造で当時定価¥95,000の高級ギターとして今も高い人気を誇ります。1977年には再度モデルチェンジし、今日のSAに連なる新SAモデルが確立します。
これまでカバやブナがボディ材に使われてきたSAシリーズですが、1980年頃のカタログ再編で登場するSA-@ー2000SおよびSA-1200Sは単板のスプルースをトップ材に、サイド&バックはラミネイトメイプルを採用した高級路線。1983年頃には2000SがSA-2500に、SA-1200SがSA-1800に置き換わる形でマイナーチェンジしますが、単板スプルーストップ仕様は引継ぎ、高級国産セミアコとして不動の地位を築きます。スプルーストップ仕様の上位機種たちには当然バイサウンドも搭載、セミアコらしいふくよかさの中にアコースティックライクなカラっとした生鳴りがあり、ヤマハ特有の太いプラグインサウンドとバイサウンドによる守備範囲の広さで(多分)死角のないモデルです。
どちらもそれなりのダメージはありますが演奏面のコンディションは良好。プレイヤーさんにおすすめの国産セミアコです。