ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
今日は「めんの日」だそうですよ。細長い1を麺類に見立て、11を「いい」と読む語呂合わせから毎月11日をめんの日としているそうです。お蕎麦、うどん、パスタにラーメン……私のようなわがままボディはたいてい麺類が好きなんですよね。なんでかな?
ちなみにラーメンって噛みますか?自然と飲み込んじゃいますよね。
【Guyatone LG-150T late60's White 】
ビザール界隈頻出ブランド、グヤトーン。特段謎に包まれているわけでもありませんが、最近の人にはあまり馴染みがないブランドかもしれません。
時は戦前、1934年。日本国内で初めてエレクトリック・ギターの製造に成功したのがグヤトーン創始者の松木三男氏。戦後のハワイアン・ミュージックブームや1960年代のグループサウンズブーム/エレキブームを牽引したのは紛れもなく松木氏とグヤトーンでした。
有名なモデルとしてはやはり「EG-350T シャープファイブ」でしょうか。エフェクターも結構作っていて、特に「Micro Effects」というシリーズが人気だったようなそうでもないような。「ワウロッカー」は著名なアーティストが使ってたりするんですよ。
LG-150Tは1960年代後半、シャープファイブと同時期にラインナップされていたモデル。グレードとしてはLG-125T、LG-150T、LG-250T、LG-350Tシャープファイブとなるので下から二番目ですね。なんといってものこの…なんだ、この……アバンギャルドなボディシェイプ……。M社コピーモデルなんて言われますが、これはもはやオリジナルですよ。非常に芸術的というか先鋭的というか、常人では思いつかないシルエットですよね。姉妹機たちはまあ普通なのにお前だけどうしちまったんだ。
このモデルの魅力の9割はボディシェイプと言っても過言ではありませんが、可動域の広い大型トレモロユニットや各弦ごとにオクターブ調整ができるブリッジ、シーソースイッチではなくトグルスイッチが搭載されている点など、当時のグヤトーンおよび国産エレキ界隈を思うとかなりハイスペックなんですよ。
少々ラフな鳴りの箇所もありますが、コンディションもまあ悪くないのでアバンギャルドな方はぜひご検討ください。