ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。

ふと思ったんですが、今年って蝉鳴いてます?私は蝉がアホほどきらいなので見かけないのは個人的にありがたいんですが、それはそれとしていないとなるとちょっと寂しいですよね。そうでもねぇか。

【YAMAHA SC-3000 '80 BrownSunburst】

ちょっと久しぶりのヤマハ。やっぱこれだね。

ヤマハが1977年頃にオリジナルモデルを多数投入したのは皆さま既知のことと思いますが、1980年頃を目途にいくらかのモデルは大幅にモデルチェンジします。F社STタイプを強く意識したSCシリーズもこの年にモデルチェンジ。それまでは本当にSTそっくりなシェイプだったんですが、同時にモデルチェンジした新SFシリーズと共通のボディシェイプになり、スタイリッシュなイメージになりました。また、6連ヘッドから3対3ヘッドに変更され、外観上はF社の面影はだいぶ消えていきます。

なるほど、エレキ製造黎明期からオリジナリティを追求してきたヤマハらしい考え方だと、そう思えるんですけれども、よく見ると旧SCも大概クセあるんですよね。

まず旧SCシリーズを思い返してみると6連ヘッドにSTそっくりなボディ…というのは上記の通りですが、どう見てもSTを意識しまくっているのにハードテイル仕様という"ハズし" "ズラし" "逆張り" "天邪鬼"なスペック。さらにモデル名"スーパーコンビネイター"を体現するかのようにミニスイッチが3つもついていたり、上位機種ではスルーネックを採用していたりします。

そして新SCシリーズ。こちらもヘッドとボディについては前述の通り。ピックアップは旧SCのバーマグネットタイプから一般的なポールピースのものになりましたが、依然としてオリジナル規格。カスタム泣かせやでほんま…。コントロールはスイッチがなくなり、1ボリューム/1トーンに5wayのセレクタースイッチのみになりました。ただしトーンにバイサウンドシステムMkIIを搭載し、SCらしいサウンドバリエーションはキープしています。そして旧SCのコダワリだった(かもしれない)ブリッジは…なんとトレモロ仕様に!やっぱつけるんかい。全グレードでトレモロ仕様になりましたので、もう「そういうこと」です。降伏です。

あれ…新SCのほうがSTに近づいてないか……?

2024/08/19 ハートマンヴィンテージギターズ 吉野 のスタッフレビュー

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