ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
9月も後半というのにまだまだ暑いですね。たまにちょっと涼しい日とかありますけどアレなんなんでしょうか。フェイント?
朝晩は少し過ごしやすくなりましたが、日中は小さい秋をバカデケェ夏が蹴散らしていく、弱肉強食の世界とはこんな感じなのでしょうな。
【Ibanez RS1010SL ’83 Marine Sunburst】
モデル名の「1010」ってもしかして「とおとお」で「トト」ってことですか?やかましすぎるな。
アイバニーズお得意のアーティストモデル。TOTOのギタリストとして知られるスティーヴ・ルカサーのシグネイチャーモデルです。アイバニーズといえば海外アーティストといったイメージもありましたが、海外輸出ブランドとしての下地がありますので、他の国内ブランドよりも認知されていたのでしょうか。
ロードスターシリーズ「RS1000」をベースにした「RS1010SL」は1983年~85年までと短期間の製造で、個体数もそこまで多くない印象です。そのうえ1983年モデルと1984年モデルが存在しますので、ルカサーファン、アイバニーズファンでもお目当ての個体を見つけるのは大変なようですね。こちらは1983年モデル。特徴としては無塗装のヘッドストックにロックナットなし、21フレット仕様でトレモロはハードロッカープロを搭載といったところでしょうか。このハードロッカープロトレモロがくせものでねぇ、弦交換は面倒くさいわセットアップは大変だわ…さらに現状、互換性のあるアームがラインナップされておらず欠品していると詰むんですよね。まぁ欠品してるんですけど。
それでもスノーフレークインレイにスティーヴ・ルカサーモデル専用のSL Specialハムバッカーなどファン垂涎モノであることは確かです。マリンサンバーストカラーやバーズアイ・メイプルのトップなど、シンプルにカッコイイのでRSモデルが好きな人にもおすすめですね。
これはめっちゃ余談なんですが、1983年当時のカタログのRS1010SLのページは青い背景に羽虫かと思うくらいちっちゃい黒文字でモデルの説明やスペックが記載されており、嘘みたいに読みにくいので必見。アイバニーズはHPにカタログのバックナンバーを掲載してくれているので本当にいいメーカーです。いつもありがとう。