ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。
本日9/28…というより、毎月28日は「にわとりの日」だそうです。鶏肉・鶏卵の消費拡大が目的とのことですが、私に任せてください。国内の鶏肉消費量の3%くらいは担えると思います。
【YAMAHA BB-2000 '78 Yellow Natural】
ヤマハBBシリーズの最高峰!ではないけど、当時の最上位モデル。憧れの一本ですな。
BBシリーズがカタログに登場するのは1977年。ご存じの通り、この年にはSCシリーズやSFシリーズなど多数の新モデルが投入されるヤマハ黄金期とも言える時代です。なお、現在まで残っているのはセミアコモデルSAシリーズとBBシリーズくらいですので、黄金期は若干言い過ぎたかもしれません。ヤマハに限らずですが、1970年代中期頃は国産各社脂乗ってたのは事実ですよ。
BB2000はBBシリーズ登場の翌年、1978年から登場する上位モデルですが、発売時からBBシリーズはかなりのヒットモデルだったんですね。下は800から上は1200まで広く支持を集めたそうです。ですがそこは我らのヤマハ、その程度では満足しません。ほんのりと漂い始めていた「サウンドバリエーションが狭い」という、1ピックアップモデルなんだから当たり前だろとしか言えない不満を敏感にキャッチ。日ごろから意欲が湧きまくって仕方がない開発担当たちはおそらく鼻息荒く改善に努め、そして苦節というにはやや短い感のある1年の歳月を経てついに「リアポジションに専用に開発したバーマグネットピックアップを追加」という力業で解決します。足りなければ足せばいいんです。和食は引き算とは言いますが、ベースは和食ではないため足し算で問題ありません。
このゴリ押しは功を奏し、隙のない名プロダクトとなったBBシリーズはさらに躍進。年々バリエーションモデルを増やし、加減を知らないことで有名なヤマハは一時14モデルも展開していました。現在では当時よりも洗練されたスタイルに落ち着いたものの、今も昔も変わらず国内外のプレイヤーに愛される国産ベースの旗振り的存在です。
当店でリフレットとナット交換済で演奏性抜群。カラーも人気のイエローナチュラル、サウンドの面でもばっちりですのでプレイヤーさんはもちろん当時BB2000に憧れたベテランベーシストさんにオススメですね。