1960年代の国産ギター黎明期より、独自色の強いオリジナルモデルを多数開発してきたヤマハ。特に1970年代からはSGやBBなどのヒットモデルを輩出し、ジャパンヴィンテージファンを中心に国内外問わず高い評価を得ています。

今回入荷はYAMAHAセミアコの定番、SAシリーズの最初期モデル「SA-50」となります。

【ボディ】
全体重量約3.3kg。シンボディながらセンターブロックを持たないホロウボディ構造となります。SA-50のマテリアルはカタログ表記ではトップ／サイド／バックにメイプル材が使用されますが、ナチュラルフィニッシュに限り上品な木目の出たシカモア材が採用されています。小さな打痕や傷、金属パーツのくすみなど年式相応のダメージはあるものの、比較的キレイなコンディションをキープしています。コントロールノブが交換、ストラップピンの追加及び移動跡の他、アームバーは欠品しております。

【ネック】
メイプル材のネックにローズウッド指板の仕様。0フレットが採用されているのも初期SAモデルの特徴ですね。17フレットのサイドマーカー付近や14フレット付近ネック裏、ヘッドトップなど傷や打痕が点在しています。チューナーは欠損しがちなカバーも残っており、少々巻きの固さにバラつきが見られるもののしっかり動作します。フレット、ナットはそれなりに消耗がありますが当店でフレットすり合わせ調整済のため演奏性は良好です。ナット幅約42.0mm、ネックヒール付近まではスマートで握りやすいシェイプが特徴です。

【電装系】
コントロールはヤマハ特有の【1ヴォリューム／1トーン／ピックアップバランサー／3wayピックアップセレクタースイッチ】となります。ピックアップは「ローノイズピックアップ」と呼ばれるブラックカバーのタイプをキープ、箱物らしいふくよかさと薄胴ならではのスピード感を備えたサウンドです。トーンポットは交換されています。

付属品：ソフトケース