ピックアップに「Sigil Pickups」を採用したスタンダードモデル

プロミュージシャンの現場を数多くこなし、そこで得た知識や技術を惜しみなく投入し、多くのプロミュージシャンから絶賛を受けるブランド「サイケデリズム」。コチラの「STANDARD」モデルは、シンプルなJBスタイルの中にも、このブランドならではのこだわりを強く感じさせる個性的な一本です。

本器はボディにアルダー材を採用したJBタイプモデル。ここ最近はメイプル/アルダー等のラミネイト仕様が多かったサイケにおいて、久々のスタンダードなマテリアル仕様ですが、おそらくこれは後述のピックアップとのマッチングを考慮したもので、よりヴィンテージライクなサウンドへ大きく貢献しています。ネックにもメイプルネック/ローズ指板とオーソドックスなマテリアルを採用。自然な指板アールを持ったネックのグリップはかなりしっかりとしたグリップ感を持ちつつも、艶消しフィニッシュにより抜群の弾き易さを実現。アクティブ系モデルに見られるような極細ではなく、あえてホールド感の強いタイプを採用している点に拘りが感じられます。それはもちろんサウンドにも大きな影響を及ぼしています。

ピックアップには、カナダのブランド「Sigil Pickups」製の「Vintage ’60 J」を採用。指先のタッチを忠実に再現する非常にセンシティヴなヴィンテージタイプとなります。このタイプは各弦のバランスの取り方が難しくなる場合が多く感じられますが、こちらの「Sigil Pickups」は非常にバランスが良いのが特徴的で、しっかりとした強弱をつけつつも、聴感上のストレスが無いスムーズなプレイが可能となっております。また、ブリッジには「Gotoh 404BO」を採用、表通しのトップ・ロードと、裏通しから成るストリング・スルーの2タイプから選択出来る様になっており、好み応じ弦のテンションを変える事が可能です。更にネックジョイント部にヒールカットを施した特注のジョイントプレートを採用したことにより、ハイフレットでも高いプレイヤビリティを誇ります。ネックエンド部のロッド穴により、これまでネックとボディを外す必要があったネック調整も簡単に施せるようになっており、使い勝手の良さが向上致しました。

そして、毎度大好評を頂くカラーリング、今回は「Medium Blue Green Metallic」を採用。一見普通のブルーに見えますが、細かい粒子のメタリックに複数の色味が使われており、近くで見ると非常に複雑な発色を実現しています。ブランドの王道サウンド/スペックを踏襲しつつも、よりヴィンテージ感を意識した繊細かつクリアなサウンドが特徴の、抜群の存在感を誇るモデルです。

毎度のことながら、今回も極少生産です。お見逃し無く！