なかなか芳ばしい香りのするギターが入荷してきました!
Gibsonスモールギターの名器であるL-00なのですが、定番の1932スタイルではなく12フレットジョイントのスタイルで、しかもサイド&バック材にはローズウッドを用いています。
これは古い時期のレアなスタイルをリイシューしたのか!
と思わせておきながらカラーが明るめなローズウッドバーストで、ピックガードもファイヤーストライプではなくべっ甲柄を用いており、しかもペグがゴールドだったりもして、なかなかツウ好みのポイントを外した仕様になっております。
んー、芳ばしいです!
この手のモデルはルックスが重要なんです。
古っぽい黄色味の小さいバーストや、いっそのことエボニーブラックにするという手段も有ったはずですが、ローズウッドバーストという、ハニーバーストともトライバーストとも違うバーストをチョイスする辺り何か意図が有るのでしょうか?
何故かギブソンのモンタナはこのローズウッドバーストにオープンギアのゴールドパーツの組み合わせが好きなのか、リミテッドでこの組み合わせをよく見掛けますので、もし「こんな理由なんです」というのをご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教授下さい。
しかし、このちょっと外した感が、じわりじわりと染み込んでくるのです。
更にジャラ~ンと弾くと、けっこう良いんですよ!
12フレットジョイントは甘く暖かなトーンが魅力ですがトーンが丸くなり過ぎる傾向もあり、好みの分かれるスタイルかと思いますが、このモデルはローズウッドを用いているからか、中低域辺りに芯が有って音の存在感が強いのです!
ですのでこのモデルで定番のカントリーブルースを弾くとご機嫌で、ベースラインの張りやメロディーラインの音の立ちなど、12フレットジョイントのスモールボディとしては秀逸な響きを持ち、弾くほどにこのルックスも愛らしく見えてくるから面白いものですね。
個人的には、緩~くローコードのストロークでジャカジャカ弾くと心地良く、なんだか癒されるギターなんです。
ある意味では他と被らない個性的なスタイル&ルックスなので、「俺だけが知ってるぜ!」的な語り処満載のギターとも言えるかもしれず、他とは違う芳ばしい香りを放つモデルではないかと思う次第であります。