Fender（フェンダー）社初のソリッドボディエレクトリックベース『Precision Bass（プレシジョンベース）』は1951年に誕生し発売されました。プレシジョンベースの成功を受け後年に発売される『Jazz Bass（ジャズベース）』とともに、今もミュージックシーンに影響を与え続けております。

今回入荷はクレイドットポジションマーク1963年頃の出荷品。かなり使い込まれた気合いの入った1本です。

【ボディ】
全体重量は約3.8kg。ボディ材はアルダー。黒い部分がしっかりと幅のある、深みのある3トーンサンバーストが素敵です。ピックガード左側には幾度も親指を置いてプレイされていた形跡、木部のえぐれがみられます。全体的にウェザーチェック、バック面のベルトバックルによる塗装剥げ、深めの打痕等キズ、塗装のくすみ部分、経年によるピックガードの割れや補修箇所、ネックプレートのシリアルナンバー下部の削り跡、金属パーツのくすみがみられ、ヴィンテージ楽器らしい雰囲気の良いコンディションとなっております。フィンガーレストは新しいものに交換済みです。

【ネック】
ネック材はメイプル。フィンガーボード材は言わずもがなすばらしいローズウッド。ヴィンテージ楽器ならではの使用感のあるネック裏のサラッとした手触りや、ヘッドストック裏のウェザーチェック、定番の焦げ跡、少々の打痕等がみられ、とても雰囲気の良いコンディションに仕上がっています。チューナーは当時の逆巻きスタイル、巻き具合にそれほどバラつきはなくしっかりと機能します。フレット／ナットは交換済み、現状減りもほとんどなくプレイアビリティは良好です。ヘッド厚13.6mm。ナット幅は41.7mm。比較的がっしりとしたネックシェイプが特徴です。

【電装系】
コントロールはオーソドックスなプレベ配線【マスターボリューム／マスタートーン】。ピックアップは当時のブラックボビン、ピックアップも含めコントロール系パーツは当時のコンディションをキープしております。比較的軽量ボディですが、その軽さをまったく感じさせない豊かで迫力のあるボトム、素晴らしいレスポンスと、ウッディであたたかなトーンが魅力の1本です。

付属品：Fender年代違いブラックトーレックスハードケース