メイプル材の16-1/4インチフルアコースティックボディを持つ、ギブソンを代表的するアーチトップギター『ES-175』が登場したのは1949年（デュアルピックアップ仕様は1951年に登場）。1ピックアップ仕様は1971年に生産完了しますが、デュアルピックアップ仕様の『ES-175D』は、意外にも幅広いジャンルで選ばれながら、定番フルアコースティックギターとして最近まで生産され続けていました。

今回入荷は1980年製、比較的きれいなコンディションの1本です。

【ボディ】
全体重量は約3.3kg。ボディ材はギブソン伝統の、ラミネイトメイプルのフルアコースティック構造。飽きのこない渋いサンバーストカラーが素敵です。ボディバックやボディエンドのラッカー焼け部分、ウェザーチェック、細かな打痕、金属パーツのくすみ等の使用感がみられるものの、まずまずきれいなコンディションといえるのではないでしょうか。ネックジョイント付近にストラップピンが追加されています。

【ネック】
ネック材はメイプル3ピース、フィンガーボード材はローズウッド。ボディ同様にネック裏にもラッカー焼け部分がみられます。チューナーは巻き具合に若干のバラつきはあるものの、しっかりと機能します。フレット／ナットはそれほど減りもなくプレイアビリティは良好です。ナット幅43.0mm。ギブソンギターとしては比較的薄めのネックシェイプが特徴です。

【電装系】
コントロールはオーソドックスな【3wayピックアップセレクター／2ボリューム／2トーン】となります。ギブソンアーチトップモデルらしい豊かなホロー感と艶のある甘い低音、クリアでパリっとした高音域が魅力で、ジャズギターとしてはもちろん、立ち上がりと抜けの良さからロックやブルース他、様々なジャンルで活躍してくれるでしょう。

付属ケース：Gibsonブラックハードケース