Fender Custom Shop
2023 Spring Event Limited 1968 Pink Paisley Stratocaster Relic (Aged Pink Paisley Front & Back) [SN.CZ580683]

2023年春にフェンダー・カスタム・ショップのイベントで出展された、ラージヘッド&モダン/ウィズシンクロ・ロゴ採用期のピンク・ペイズリー68ストラト！

こちらは貼りメイプル指板ネック期の1968年ストラトキャスターをベースに製作された一本！

木材選定専門スタッフがカスタムショップ専用に厳選した、1969年シェイプのアルダーボディ、ピックガードは11点止めの3プライ・パーチメントガードに Pink Paisleyペーパー を貼りつけています。

ボディ同様に厳選されたネック材には、リフトソーン(追い柾目)メイプルを使用し、指板材にはラウンド貼りのメイプル、指板ラディアスは若干フラットな9.5R、フレットには高さのあるナロー/トールサイズを採用しています。

ボディフィニッシュはポリベースのラッカートップコートにレリック仕上げを採用し、規則感の無いウェザーチェックや所々に打痕などのダメージが入れられていますが、ポリ塗装特有の頑丈さを感じる質感があります。
ネックフィニッシュは焼け色のウレタン塗料が使用され、ヘッドトップのみ 1トーン濃い目の焼け色仕上げ によるラッカーフィニッシュを採用しています。光に当てて確認できる程の細かいウェザーチェックがビッシリ入っており、ヴィンテージ同様に塗料の違いを見分けられる劣化を再現しています。また、modernロゴ はトップコートの下に配置しています。

ネックグリップはヴィンテージの1963年モデルから採寸された 63 Strat Cシェイプ。
一般的な60s Oval Cシェイプと比較して、握り込んだ際にサイドの厚みを感じる太さがありますが、基本的に60年代の細いネックグリップのタイプです。

ハードウェアには、PAT.PEND.刻印サドルを採用したシンクロナイズド・トレモロ、マシンヘッドはヴィンテージタイプのF-keyペグを採用しています。

フェンダーの中でも一線を超えるカスタムショップの生鳴りは、ボルトオン構造によるクリアさが特徴で、アンプから出力された際の空気感とサウンドの厚みはまさしく別次元。更にはレリック仕上げによって得られる響きが、1コード弾くだけでボディ&ネックのバイブレーションを充分に体感できるほどです。
その圧倒的な生鳴りは、アンプで出力せずともいつまでも弾いていられるほど心地良く、弾き応えのあるカスタムショップでしか味わえないクオリティです。

その素晴らしい鳴りを再生するピックアップには、各ポジションに別のモデルを搭載する事でサウンドのキャリブレーションが取られた、定評のあるセットを採用。
ネックは 69シングルコイル、ミドルに Fat 50s、ブリッジには Texas Special を搭載し、クリーンは太い巻弦とクリアなプレーン弦を感じるサウンド、ドライブサウンドではミッドレンジが豊かでバランスが良く扱いやすいサウンドです。

コントロールは Vintage Modified Strat #2 を採用。
ボリュームにはセラミックコンデンサーと抵抗を組み合わせたハイパスコンデンサーをベースにした Bleedカスタム が施されており、トーンはそれぞれのポジションにマッチした Fenderペーパーワックスコンデンサー を使用。
Bleedカスタムにより、ボリュームを絞っても中高音域を維持した状態でボリュームを絞ることが可能で、フルボリュームでリードトーン、70%前後でバッキングトーン、50%以下でクリーン/クランチといった、ゲインコントロールとしてサウンドメイクに役立つスペックになっています。
トーンコンデンサーは、ネック&ミドルトーンとブリッジトーンの各ポジションに適正なコンデンサー数値を選択することで全体のトーンバランスがとれており、トーンカットした際のサウンドも魅力で、一般的なハイパスコンデンサーに比べて中域辺りが残り細くなりすぎないトーンが特徴です。

程よいレリック感が ポリ/ウレタン塗装 などを採用したラージヘッド期らしいルックスに仕上がった一本。希少なピンク・ペイズリー柄を採用した、サウンドとルックス共に素晴らしい一本をお見逃しなく！


【Fender Custom Shopとは】
フェンダー社が仕入れた木材の中から厳選されたマテリアルを用いて、昔ながらのハンドクラフトと高い製作技術でフェンダー・ブランドにおける最上級のギターを製作するために1987年に設立されたセクション。

長い歴史を誇るフェンダー社の伝統と技術を受け継いでいるセクションであり、マスタービルダーシリーズのような世界に1本しか存在しないモデルを始めとし、限られたスタッフにより組み上げられたカスタムショップならではのラインナップはまさに最上級であり最高級。

製作に使用される道具の数々は、1950～1960年代当時に使用されていたジグなどを使用。フェンダーギターのノウハウを熟知したスタッフ達のこだわりによって生み出される楽器は、弾き手を満足させる極上のクオリティとサウンドを誇り、生涯つきあうことのできる頼もしい相棒となることでしょう。